<僕のプロフィール>

橋本 ヨシフミ(25歳塾講師・男性)

HP主催者岩崎君とは「某大学」理学部某学科での同級生。
現在は愛知県日進市に在住。
趣味は読書。エヴァ小説をWEBで拾ってきて読む事。
自称アヤナミストであるが、性格的にはアスカのほうが好き、と言うねじれたキャラクターファンでもある。(哀笑)

 

<作品のプロフィール>

・ 逃げちゃだめだゲンドウ
 ゲンドウの外道ぶりに関しては色々な作品がありますが、僕はどうしても彼の為した児童虐待的な行動を追認する気にはなりませんでした。かといって僕は彼が企てた『人類補完計画』そのものを頭から否定したり、彼を『裁く』だけの思想的な強さを持っている訳ではありません。
 ただ、私は彼の心にある『欠けた部分』に関していくつかの仮説を出してみたいなあ、と思いました。どうすれば、彼はあそこまで冷徹で在れるのだろう…。
 結局正式な、そして整った回答が夏の映画でなされる事に期待するしかないのですが、僕はシンジが悩み苦しみ、カヲル君は握り潰され、アスカはシンジに嫉妬する事をモメントに自己崩壊への路をたどり、レイは結局それらを準備した意志を全うする鍵として生まれ、そして死んで行く…、その世界観に引かれ、それを激しく拒絶している自分を心の中に見つけました。
 そして本編を見るうちに気付いた事は彼は冷静さを保ちながらも、勇ましい父権と意志を代弁しているようで、実に頻繁に逃げているようにしか見えない行動を取る事でした。
 「冬月、後を頼む…。」そう言って司令台からしばしば姿を消す訳です。
そこで思い付いたのがこの題名『逃げちゃだめだゲンドウ』です。シンジに「また逃げるのか」とか言ってのけるくせに「冬月、後を頼む」といって司令台を後にし、ターミナルドグマでレイの姿を見ながらたたずむゲンドウは実は『逃げ方が大人になった』シンジにすぎないのでは…、と感じるようになったのです。
 そこで、こんな作品をはじめてしまいました。
 リツコやマヤも頻繁に登場しますが、これは副題との関係も深いです。
 『BETRAYERS OF THE TRUTH』、真理への背反者達という意味ですが、実は、化学同人から『背信の科学者達』と言う本が出ていて、その原名なのです。大学1年のときそれを読んで(もちろん訳本のほう)心を悩ませた覚えがあります。内容は科学者達が栄達のため業績捏造の誘惑にかられ、それが暴露され滅びて行くという科学ジャーナルです。
 ゲンドウもリツコもマヤも冬月も皆科学者です。
 MAGIになってしまったナオコも科学者です。ユイも科学者です。
 彼らは色々な形で『E計画』そして『人類補完計画』に関わります。自己の信念よりも優先しなくてはならない行動を否応無しに取る事もしばしばです。
 たとえそれが『あってはならない事』でも彼らはそうせざるをえない、科学の力を使う事と、科学で何かを知ってゆこうとする事の矛盾を書きたいというフィールドとして彼らのようなキャラクター群像を準主役群にすえているエヴァは僕にとって大変魅力的でした。そして、彼らの悩みを、彼らの生の欲望を、僕は書いてみたくなったのです。
 と、何やらおおぎょうな事をかいた気もしますが、とにかく形にしてみます。
 どうか読んで下さい。感想などもいただけるとありがたいです。

 

 

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